上下巻の大作。15歳の少年の不安定な心がやがて成長してゆくきっかけまでを描いた作品。
特に大げさな起承転結があるわけではなく、ストーリーそのものに意味があるというより、この物語の随所にみられる、ロマンティックと言って差し支えないほどの描写、登場人物の感じている心模様が切ないほど心にしみる。そちらにこそ、この本の意味があるように感じた。
物語は2つの話が交互に語られ進行していく形を取る。一つは、 15歳の少年カフカは、幼い頃母に捨てられた記憶が心の重荷になっており、耐え切れず父のもとから姿を消し、四国高松にある甲村記念館に身を寄せる。そこでしりあう女性の体を持つ男性、大島、館長でありながら、若くして恋人をなくしたために心をその時に置いて来た佐伯と出会う。やがて佐伯が実母と知りながら愛し合う。
もう一つは戦後まもなく不思議な現象に巻き込まれ、意識がもどった時には、字が全く読めなくなってしまった、ナカタ少年。現在では初老となるナカタさんは、猫と話すなど特殊な能力もみにつけていた。彼は、猫を殺すジョニー・ウォーカーを殺し(これはカフカの父と同一)さらに何かに惹き付けられる様に行動し、出会ったホシノと名乗る青年と四国を目指し旅を始める。
この話が一つになる。ナカタさんは甲村記念館を訪ね、佐伯を死に至らしめる。ナカタさんも役目を全うしたかのように静かに死んでゆく。
少年カフカは一方遠方にいて佐伯の死を知り、「かの地」に佐伯や本当にカフカが恋こがれる15歳の佐伯、さらに、自分を捨てた母佐伯に会いに行く。そこで佐伯に生きてもどってほしいと諭され、現実の人生に戻っていく。
私は年に4、50冊の本を読みます。ほとんどは近所の図書館からの借り物です。たくさん読むので、自分でも何を読んだか分からなくなるので、記録を取る事にしました。 注)あらすじを書いてます。ネタばれ注意です。
2012年11月6日火曜日
2012年10月27日土曜日
ビートルズでもっと英会話/小島智・著
タイトルからも想像できる通りビートルズの曲の歌詞を英会話の教材にしたもの。とはいうものの、普通の英会話教材と違うのは、著者がビートルズを始め音楽ファンであること。そのため、英語歌詞の和訳が教科書的でなく、かなりビートルズに寄っている訳であるところが共感がもてる。どちらかというと、「英会話」でなく、リーディング力を身に付けるための読本、と位置付けが出来そうだ。文法の解説もビートルズを題材にしたためか、とても分かりやすく感じる。
2012年10月15日月曜日
英文法がわからない!?/中川信雄・編著
いわゆる英文法の参考書、といった位置づけになると思うけど、単なる文法書とちょっと違い、Q&A方式になっているという事と普通の英文法書には載ってない文法的な事がかかれている。英語力をアップしたいけど、文法が苦手で、かつ、参考書などもってのほか、という方に薦めたい。例えば、冠詞。a,theと冠詞をつける、つけないなどの区別が読むと一目瞭然、とまでないかないまでも理解できる。aは、不特定、未知のものに、theは語源がthatであるから「あの、その」的意味になり、前述の、概知の特定のものにつける、そしてつける、つけないは数えられるかどうか、で選択される。これを読んでseaとthe seaの違いがわかった。seaは「一般的な海」となり、the seaは「特定の海」、つまり、思い出の海とか、話題上にすでに上っている特定の海岸地区、三浦海岸とか、逗子とか、そういう事。 だからマジックでいたずら書きをしたリンゴは、an appleではなく、the appleになります。 けっこう英語好きなら面白くためになる一冊だった。
2012年10月10日水曜日
怪談人恋坂/赤川次郎・著
郁子の寝たきりの姉裕美子が病死した。葬儀の席、郁子の前に亡霊となって表れた裕美子は、自分は病死ではなく、殺されたのだ、そして、郁子は妹ではなく、裕美子が16歳の時、何者かに犯されできた自分の娘であると告げる。やがて郁子も16歳となり、姉の仇を討とうと操作を開始するが、その矢先次々と身の回りに不可解な死が連続する。最初は裕美子の死亡診断書を病死、と書いた老医師が、次いで裕美子を看護していた和代が、その当時裕美子の家庭教師だった梶原に殺される。裕美子の叔母靖枝は、自分の夫の死をきっかけに裕美子の霊を見て、一夜にして白髪に。。。
複雑に人間関係が入り組み、この本筋の他にも2重3重の別の筋が話しを複雑・怪奇にしている。
裕美子は家の金を盗んだ梶原に口封じのために殺された。その現場を見ていた和代に梶原は、後年脅され続け、結局和代も殺してしまう。そして、その梶原も最後は気がふれた自分の妻に刺し殺される。一方、裕美子を孕ませたのは血の繋がりはないものの、実兄の桂介だった。それを知った、桂介の妻の沙織は、動転し、家の前の人恋坂で転げ落ちて死ぬ。
最終的にはかなり陰惨なエンディングである。赤川のダークワールド全開作品。
複雑に人間関係が入り組み、この本筋の他にも2重3重の別の筋が話しを複雑・怪奇にしている。
裕美子は家の金を盗んだ梶原に口封じのために殺された。その現場を見ていた和代に梶原は、後年脅され続け、結局和代も殺してしまう。そして、その梶原も最後は気がふれた自分の妻に刺し殺される。一方、裕美子を孕ませたのは血の繋がりはないものの、実兄の桂介だった。それを知った、桂介の妻の沙織は、動転し、家の前の人恋坂で転げ落ちて死ぬ。
最終的にはかなり陰惨なエンディングである。赤川のダークワールド全開作品。
2012年9月21日金曜日
苦難の乗り越え方/江原啓之・著
興味を惹かれたので、内容をメモ的に以下にまとめる。
霊魂(スピリット)の法則
人は死してもたましいは死にません。人は魂の存在であり、肉体が消滅しても、心は生きている。霊的存在として永遠に生き続けるのです。人生で何かにおじけずいたときこそ、霊魂の法則の出番。生きているうちにできるだけ経験と感動を積もうと考えること。
階層(ステージ)の法則
人は死ぬと魂のレベルに応じた境地に行くことになる。霊的成長によって階層が分かれている。
波長の法則
類は友を呼ぶと言うこと。相手を変えたかったら自分を変えなさいということです。自分の波長も変わると周囲の波長も変わる。夫婦間でいざこざが起こったら、逃げか卒業なのかを知りたければ、率先して努力をすることです。それでもどうにも変わらないというのであれば、別れていいかの判断基準点は、愛が別れの動機になっているかどうかを考える。
守護(ガーディアン・スピリット)の法則
どんな困難に陥っても、自分は暗黒の孤独の中にいると感じるときも、本当は自分を見守ってくれている守護霊の存在がある。目を見開き耳を傾けてさえいれば、必ず何かしらアドバイスを送ってくれる。
類魂(グループ・ソウル)の法則
私たちの魂は、あなたの類魂の一部分だということ。霊的世界において実は全員が類魂である。
運命の法則
宿命は自らが決めて生まれてきたもので、変えることができないが、運命は自分の手でいくらでも変えられます。
ノート内観法記入例
1、テーマを書く。(離婚、転職など)
2、問題点(嫌なこと、克服すべき事を書く。
3、今までの経緯、現在のような心境になったきっかけや出来事。
4、相手から自分がどんな恩恵をうけてきたか?
5、そして受けた恩恵に対して何を返してきたか?
6、自分自身の反省点をみつける。
7、今後自分がどうしたいか希望をかく。
8、問題に対してどのような行動が「逃げ」でどのような行動が「卒業」と思えるかを書く。
9、それを踏まえて、今、どうするべきか「答え」を書いてください。
10、全てのことが「自分に必要なこと」と受け入れられたか、感想を書く。
この項目とは別に、「メッセージ欄」というのを設ける。ここにかかれる内容は、「まわりの人に言われたことで印象的なことを書いて、そして、それについての分析も書く。」「最近見た夢や、ふと目についた言葉などを書く。
2012年9月17日月曜日
カフカの外套/新井満・著
同名タイトル作品を含めた全7編の短編。民主化革命ふきあれるプラハでカフカ好きな私は、かつてカフカが友人ヤノーホと歩いた道をたどってみる。その時、パンクファッションに身を包んだ若者がカフカの遺品と称して外套やペンなどをみせてくれる。しかし、その嘘を見抜くが、しかし、その嘘にだまされたかったという思い、そしてカフカの外套やペンを手に出来なかったという寂しさだけが残るのであった。 この作品以外は、逆に読み易く、私の趣味にあっていた、つまり、SF伝奇的な風合いが残る作品が多い、例えば、東南アジアの島にある最上級とされる、ホテルを探し続けて老人となり、やってきた少年もまたそのホテルを探しと言い自分とは反対方向に去っていく。その少年に探し始めた頃の自分を重ねる「アルカディアへの旅」 酒酔い運転により、即死、幽霊となった自分のこころ残りは娘だけ。その娘の枕元に立ち、自分の死を伝える。娘は理解し、悲しむ。その時酒酔い運転をし、自らも事故死した女の霊が現れ、詫びる。娘の願いは父との遊園地だった事を聞き、女の霊はそれをかなえる。深夜の遊園地はしかし、そうした幽霊達で溢れかえり、昼間のよう。そして彼らは中の良い夫婦のようにみえるのであった。「幽霊たちの遊園地」
2012年9月11日火曜日
心に橋を架ける言葉/DorothyL.Nolte・著
ドロシー・ロー・ノルト・著、訳者はラジオのテレフォン人生相談でおなじみの加藤諦三。
この本はタイトルからもわかるとおり、対人関係を円滑にして、明るい人生を歩んでいくためのアドバイスで構成されている。
内容は主に人とのコミュニケーションをキーワードに展開される。例えば対人といっても、友人、夫婦、家族、親子、会社の同僚、上司、仕事先相手など、様々。そして、言葉といえば、相手の発した言葉と受け取る自分とでは、まるで違った意味や印象で受け取る事が多く、それによって対人関係にひびが入るというもの。考えてみれば、対人にたいしてもたらされる情報は言葉のみである。見た目ももちろんだが、口を利かなければその人を知ることも難しい。
そして更に、発する人、受け取る人それぞれに考え方が異なるから衝突や軋轢が生じると、書いてある。別著の「ブレイン・スタイル」という本に詳しく書かれているそうだが、人は大別して4つの脳の分類ができるそうだ。
この本もたくさんの示唆に富んでいて考えさせられるところがあったが、「ブレイン・スタイル」という本が読みたくなった。
この本はタイトルからもわかるとおり、対人関係を円滑にして、明るい人生を歩んでいくためのアドバイスで構成されている。
内容は主に人とのコミュニケーションをキーワードに展開される。例えば対人といっても、友人、夫婦、家族、親子、会社の同僚、上司、仕事先相手など、様々。そして、言葉といえば、相手の発した言葉と受け取る自分とでは、まるで違った意味や印象で受け取る事が多く、それによって対人関係にひびが入るというもの。考えてみれば、対人にたいしてもたらされる情報は言葉のみである。見た目ももちろんだが、口を利かなければその人を知ることも難しい。
そして更に、発する人、受け取る人それぞれに考え方が異なるから衝突や軋轢が生じると、書いてある。別著の「ブレイン・スタイル」という本に詳しく書かれているそうだが、人は大別して4つの脳の分類ができるそうだ。
この本もたくさんの示唆に富んでいて考えさせられるところがあったが、「ブレイン・スタイル」という本が読みたくなった。
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