2013年3月16日土曜日

記憶力を強くする/池谷裕二・著

 記憶力を強くする、具体的な方法が書いてあるのではなく、人間の脳が、どのように物事を記憶し、情報として蓄積するのか、という事を科学的に、しかし、易しい言葉で説明してくれる本。
 もちろん、少しではあるが、どうすれば、暗記が増すのか、あるいは記憶力を減衰させる食べ物、逆に記憶力を増幅する薬なども紹介されている。
 しかし、どちらかと言うと、記憶力ハウツー物ではなく、脳内の海馬と呼ばれるところが記憶を定着させる媒体になって、云々と、記憶を定着させていくメカニズムを簡潔に説明してくれている本である。

Naked Face/Sidney Sheldon・著

ジャッド・ティーブンスは、精神科医。ある日、彼の患者が通りで刺殺される、そしてその後、ほどなく、医院の秘書をしていたキャロルも惨殺死体となって、彼のクリニックから発見される。2人の警官マグレビーとアンジェリはジャッド自身に疑いの眼差しをむける。ジャッドは自身の無実とさらに殺人者がジャッドを狙っていることを知って、探偵を雇う事にする。
 探偵のムーディは、風貌がさえないものの、確かな探偵力をもっていた。そして、犯人を突き止め、犯人を教えるから一人でくるように、とジャッドに伝える。ジャッドは逆にこれを怪しみ、二人の警官の内、まだ自分を信用してくれているアンジェリの方にこの事実を伝える。そして、ムーディに会いに行くが、ムーディもまた死体となって発見される。
 犯人は大物国際手配犯のデマルコだった。そしてデマルコの手先としてアンジェリが情報をもらし、ムーディを暗殺した。デマルコの動機は、デマルコの妻が密かに精神的になやみ、素性を隠し、ジャッドの精神科に通っており、これを浮気と考えた、というものだった。
 デマルコは足がつくのを恐れ、手先のアンジェリを射殺、その後、ジャッドを射殺しようとしたところを、ジャッドは精神的に追い詰め、逆上したデマルコは素手でジャッドを殴り殺す方法を選ばされる。これが、ジャッドの戦法で、さらに逆上したデマルコは我を忘れ、ちょっとしたすきをジャッドに与えてしまう。さんざん殴られ、意識がもうろうとしたジャッドだったが、最後の力を振り絞り、デマルコを稼働中の粉砕機の中に放り込んで勝利を得る。その後、警察が到着し、デマルコの妻(結局、ジャッドに恋愛感情を抱いていた―お互いに)も救出される。

 英語の原版を辞書を引き引き読み進めたが、かれこれ6か月くらいかかった。。。。大変!
もう少し英語力が必要、と痛感!