2012年3月25日日曜日

夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦・著

2011年11月4日
大正ロマネスクのような文体にドタバタなコメディタッチかと思った。登場人物の一人が天狗と称して空を飛んだ時には、本をとじようかとさえ思ったが、おもしろかった。独特の文体と奇妙なしかし魅力あふれる人物設定、加えてやはり独特のコメディ感覚がおもしろかった。全4章からなり、各章ばたばたエピソードの中に、一貫して主人公「先輩」と「黒髪の乙女」の純愛の行方が描かれており、徐々に「黒髪の乙女」が意識していくのがよい。

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