2012年3月25日日曜日

パーフェクト・プラン/柳原 慧・著

2011年12月23日
代理母で生計を立てる小田桐良江は、かつて出産した三輪俊成が母親咲子に虐待を受けている事を知り、発作的に誘拐してしまう。その事を知った田代幸司・赤星サトル・張龍生ら3人は、父である三輪俊英が投資ファンドを経営していることから、謎の組織「エニグマ」になりすまし、有望株情報を送って株価をつりあげつつ、虐待の事実を告げ、息子を誘拐でなく「保護」している立場を取る。それによって誘拐犯罪は成立せず、株価上昇から得た莫大な利益を享受する。一方、PCを通して、情報のやり取りをしていたため、ヨシュアを名乗る17歳のハッカーが、この巧妙な誘拐を知るところとなる。ヨシュアは世をさげすむ引きこもり。エニグマ達を妨害する事を最大の喜びと考え、邪魔をする。エニグマ達は、目的を達成したため、俊成を返そうとするが、出迎えは虐待母だったため、急遽幸司と良江は俊成を連れて逃亡する。裏切られたと考えた赤星・張らは行方を追い、邪魔をしたいヨシュアも気が狂った咲子をたきつけて俊成達を追跡させる。警察も介入し、ついに佐渡で俊成達を捕らえる。そこで赤星達は幸司達が裏切ったわけではなかった事を知り、警察は俊成に虐待の事実があり、命を狙っているのは、ヨシュアと母の咲子である事を知る。同時に完全に気が狂った咲子が現場に青酸カリガス入りの爆弾を持って登場、ヨシュアはそれを遠隔操作で爆破させる。咲子と張が死に、一応の決着をみるも、後日警察はヨシュアの人物像を特定し、逮捕する

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