2012年11月20日火曜日

τ(タウ)になるまでまって/森 博嗣・著

 あまり面白くなかった。微妙にズレ、とか無駄を感じる。タイトルの「タウになるまで・・・」謎のラジオ番組の名だったが、直接物語に関係がないというのもびっくりする。さて、あらすじは・・・・
 超能力者 神居が住む伽羅離館は森の奥深くただ一軒建つ直方体の屋敷。ここに7人の男女が集められ、そして閉じ込められる。神居が預言した通り、外は雷が光り雨が降り、屋敷の全ての扉は開かなくなる。電話は屋外でないとつながらない。そんな中、神居が晩餐の後、超常現象を披露したあと、密室にて殺される。一同は窓を割り電話で救助を要請、警察とともに犀川教授も呼ばれ、あっという間に密室の謎を解き去っていく。トリックは扉は家庭用溶接機で外から溶接され、その時の光が雷と勘違い、窓を打つ雨はスプリンクラー。犯人は鉄格子のハマった窓を溶接機で取り去り、侵入し、神居を殺害後、窓から脱出、また溶接し、完全密室を作った、というもの。
 繰り返すが、微妙にずれがある。犯人は、7人のうち先に帰った一人かも?というあいまいな結末。かつ、神居のバックにさらに大物組織が絡む、などと匂わすのも最後の方に取ってつけたような。。。どうもシリーズ物らしく、途中で読んだ私には魅力半減、???が頭に残る結果となった。

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