2012年7月10日火曜日

いたこニーチェ/適菜収・著

吉田武昭は、久しぶりに会った同級生・三木に霊媒体質があり、そこに乗り移った19世紀の天才哲学者ニーチェに会い現在の悪しき自分の生き様を批判され、やがて、受け入れ、真の自分の世界を切り開いていく。
 ニーチェは「キリスト教の腐敗」「絶対的な真理などない」という当時でも相当とんがった思想の提唱をおこなった奇才。そして、著者の適菜氏も哲学者。「哲学」と聞けば皆しり込みしてしまうものだが、それをなるべく日常生活的なものに置き換えて、おもしろおかしく説明してくれていて、大変好感が持てる本書だった。少なからずふきだしそうな場面もあり、本気でニーチェの著書を読むにさせてくれる。それにしてもニーチェって人はスゴイ。

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