2012年3月4日日曜日

フルハウス/柳美里・著

2010年5月17日
 港北ニュータウンに父は新しく家を買った。家具や何かを新調し、そうじなどもいそいそとやっている。しかし、空気で気づいている、私も、妹も、父とはすまない事を。母はとうの昔に家を出ていて、当然、この家には住まない。ある日、父から電話があり、知らせたいことが あるから、新しい家に来て欲しいと言う。行ってみると、新築の家には、全くの見ず知らずの人が住み込んでいた。
 全体に文章が暗く、陰鬱な感じ。読むのが億劫になってくる。さらに、著者が結局、何を言わんとしているのか、さっぱり意図がつかめない。個人的にはもうあまり係わりたくない作品。

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