2012年3月11日日曜日

三人の夜/仁科透・著

2011年2月8日(火)
推理小説というより探偵小説に近い。企業間の巨額横領疑惑が持ち上がり、須山、瀬木、平坂、辻家の4人で証拠隠滅をはかり、須山が隠しマンションで隠蔽工作中に殺される。警察は、隠しマンションの存在を知っている他の3人の中に犯人がいると的を絞り、操作を開始する。事件当夜、瀬木は多くの証人のいる会食に、辻家は箱根の別荘へ、残る平坂だけがはっきりしたアリバイがない。刑事達は、現場検証やアリバイを裏付けるために奔走し、ついに辻家の箱根別荘を抜け出し、車を使ったトリックで須山を殺害したことを突き止める。
正直に言うとあまり面白くない作品だ。ひねりもなく、どうやらセミプロ的な著者のようだ。金持ちの道楽で出版したとしか思えない。

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