2012年3月11日日曜日

ひまわりの祝祭/藤原伊織・著

2011年1月18日(火)
 自殺した妻の英子が、未発表のゴッホの作品を隠し持っていたことから、見つかれば時価数十億とも目されるため、2つの勢力による争奪戦に巻き込まれる形となった主人公の秋山。秋山は将来を嘱望される画家志望で、妻は美術館司書だった。最後は争奪途中のトラックごと秋山が炎上喪失させてしまう。
 あまりおもしろくはなかった。主人公がインテリが過ぎる。そのため、セリフが非現実的なほど、文学的で、著者は主人公のセリフを通してクレバーさをアピールしているようで、返って間抜け感が漂う。従って、文体が読みにくいためスピード感にも欠ける。

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