2012年3月18日日曜日

シャイロックの子供たち/池井戸潤・著

2011年10月21日
銀行員達の人生の悲哀を描いた作品。東京第一銀行という架空の銀行長原支店に勤務する人間を中心にそれぞれの人間の栄転・昇進・左遷・事件など業務を中心に繰り広げられる物語。部下を殴って警察沙汰にされ、今まで昇進にまい進してきた副支店長の没落を描く第一話から全十話。
支店きってのエースと目される滝野。しかし、裏では企業と癒着し、架空融資を行い売り上げを上げているように見せているだけだった「ヒーローの食卓」。銀行監査員である黒田。長原支店の100万円紛失事件を不審に思い、調べてみると、金はみつからず、支店長以下主だった役付のものが出し合って補填したことを知る。黒田は支店長を追及するが、支店長からかつての黒田の汚職を指摘され、今回の件を不問に付す「銀行レース」。

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