2012年3月18日日曜日

月光スイッチ/橋本紡(つむぐ)・著

2011年4月22日
 主人公香織と不倫相手のセイちゃんとの仮の2ヶ月弱の新婚生活中におこるエピソードを綴ったもの。セイちゃんの本妻が出産で北海道に帰省中、セイちゃんの家にあがりこみ生活をすることになった。セイちゃんはマンションのオーナーであり、そのマンションの最上階に住んでいる。階下に住む住民との間におこるほんのりとした事件などを通じて香織が体験したこと、といってもスゴイ体験などはなく、むしろ、極普通の出来事が淡々と綴られていく。暇にまかせて散歩し、ついた先のコンビにで買い物をするも、財布を忘れ、困っていたところに、お金をはらってもらい、意気投合した弥生と、実はコンビに店員が弥生の弟の睦月であり、こちらとも仲良しに。はたまた、マンション住民の吉田さんの娘のハナちゃんが偶然父の居所を突き止める。彼女は私生児。まだ幼いハナちゃんに付き添い、ハナちゃんの父に会いに行ったり。最後は不倫が奥さんにばれて、別れさせられる。 特に示唆にとんでいる話でも、重たい中身を持つ話でもなんでもない。ただ不思議な面白さはあった。

0 件のコメント:

コメントを投稿