2012年3月25日日曜日

夜のピクニック/恩田陸・著

2009年12月11日金曜日
高校生活最後の「歩行際」を通して起こる様々な事件、想いなどを綴った物語。歩行際 とはこの高校独自の行事で、24時間中をかけて80キロの道のりを、全校生徒で歩き通すという、高校生にとっては、ハードな行事。しかし、極限状態を友人と味わうことで、深い思い出となり、毎年、楽しみにされている、特別な行事だ。 高校生活をありありと思い出させてくれる、秀逸な作品です。私はこの本をベスト本の一冊に間違いなく選ぶでしょう。自分自身の高校生活とホントにオーバーラップして、あの時の感情、切なさ、楽しさ、苦しさ、不安定さ、様々な感情が混然となった高校生ならではの感情を見事に体感できて、ほんとに読んで、いや、蔵書としておきたい、と思いました。

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