2012年3月11日日曜日

はるかニライ・カナイ/灰谷健次郎・著

2011年2月1日(火)
 沖縄県の渡嘉敷島という南の離島で暮らす一家の自然と愛に囲まれた日々の暮らしを描く物語。童話作家だけあって、文体がやわらかく、圧倒的に読みやすく、理解しやすい。本書は、小学生新聞に連載されたもので、読者層を小学生に絞ってあるせいもあるが、とても判りやすく、自然の大切さ、人を思うことの大切さを気づかせてくれる。心に留めておきたいフレーズがたくさんつまっている作品。ストーリーに、これと言った展開はなく、淡々と日々の小さな事件を取り上げているだけだが、全てが示唆に富んでいて面白く読めた。

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