2012年3月18日日曜日

鉄道員(ぽっぽや)/浅田次郎・著

2011年10月14日
北海道美寄駅の廃線が決まり、この駅舎で何十年も一人で勤務した佐藤乙松。彼はこの駅舎で妻と暮らし、子供をもうけた。しかし、生後2ヶ月で子供はなくなり、数年前に妻にも先立たれた。廃線が近いある夜、亡くなった子供娘が生きていれば17歳の年で幽霊となってあらわれ、何一つ、いいこともなかった、乙松の人生に、すこしでもできなかった親孝行をしようと現れる。
他全8作の短編集。浅田次郎は私の涙腺を掴んでいるとみえて、相当泣けた。ぽっぽやはもちろん、次作の「ラブ・レター」や「角筈にて」は泣かされた。

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