2012年3月11日日曜日

パプリカ/筒井康隆・著

2010年8月14日
 精神病であることを、知られては困る立場にある要職の人物を、睡眠時の夢を使って治療する、夢探偵、コードネーム「パプリカ」は、医学生理学ノーベル賞候補の美女、千葉敦子本人。彼女の勤務する研究所では彼女を擁護する現理事長島と、その反対派乾との間で分裂していた。敦子と同僚で、同ノーベル賞候補の時田浩作は、DCミニという人の見ている夢を映像化し、かつその夢に登場することが出来る装置を開発した。その機械を盗み、理事長派を陥れるために乾と小山内の二人は悪用する。DCミニによって、廃人となっていく敦子達の部下。これ以上の犠牲や悪用を阻止するべく、敦子達は乾たちに戦いを挑んでいく。しかし、DCミニを全て盗まれていた敦子達には、分が悪い。そこで、敦子はかつて「パプリカ」として治療した患者、能勢(大手自動車メーカー重役)と粉川(警視庁警視正)に救いを求め、みごとDCミニを奪還し、反撃に転じる。

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