2012年3月25日日曜日

セネシオ/森福都・著

2011年11月25日
ドラッグストアでバイトをする梅原司は、セネシオ(パウル・クレーの描く絵画。セネシオは野菊の意)とあだ名されるお客から、自分にナノメートル単位の移動ができるサイコキネシストだと告げられ、セネシオの伝道のもと、その力を開花させていく。この力は遺伝子工学に絶大な力を発揮し、巨万の富を得られることをバイト先の女先輩、石綿泉に伝えられ、会社を立ち上げる。しかし、一方、司のその力は、世の中にとって悪となり、司の力を排除しようとする何者かが、司にキラーと呼ばれる人物を派遣させる。もはや近づく敵の神経中枢に働きかけ、一瞬のもとに相手を動けなくさせる事ができる司にとってキラーは問題でなかった。しかし、バイト先の社員、智美の体内にサイコキネシスでクローンを作り、その子が誕生し、その子が司に勝るパワーを持ち、キラー側についてしまったため、窮地に陥る。家ごと爆破を試みたキラーは、逃げ遅れ、頭を打ち記憶喪失に。司の行方は判らなくなったが、泉と他の2人の女性、そして各々司と一度だけ関係を持ったため生まれた子供達は、力を合わせて生きて行く事にするのだった

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