2012年3月4日日曜日

卑弥呼/久世光彦・著

2010年1月14日(木)
カオルとユウコは恋人同士。だがまだアレがない。何度かする機会があったのだが、いざという時カオルのものが役に立たず、いまだに出来ずにいる。本書中、「アレ」と表現するアレは、もちろんセックスの事。この仰々しいタイトルにして、セックスにまつわる青春ドタバタラブコメディか!と思わせる文体と冒頭から2,30ページ。ようやく別の展開もでてきたが、、、、いかんせん、連載物の悲しさか、ちぐはぐな場面、物語の一貫性などに欠けてしまう。久世先生、きっと実力あるだろうなぁ、と思わせる文章表現力は、さすが、数々の賞を受賞されているだけあるが、はっきり言って本書はいただけない。本の根底に愛と生と死について素晴らしさ、悲しさ、などがメッセージとしてあるのだが、やはり、連載物の悲しさか、それが唐突に始まってみたり、、、、と、とにかくちょっと首をかしげたくなる。

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