2012年3月4日日曜日

象の背中/秋元 康・著

2009年12月27日(日)
余命6ヶ月と宣告された藤山は、延命治療を拒み、残りの命を有意義に過ごそうと考えた。そこで、過去に自分が出会い、影響をもらった人達を探し出し、感謝と別れの挨拶をする「遺書」を残そうとする。藤山はそこで再会した人々と接する事で、様々な気づきを経験してゆく。
最初の数十ページで、これは「お涙頂戴物」と気づき、泣くまいと身構えていたのですが、ラストはやはり泣けました。後半はリアルな死への描写が、気重になりますが、自分が同じ立場になったら、、、と思うと、考えさせられました。
ところで、「象の背中」という言葉が、本文中では、一度も出てきません。どうでも良いのだけれど、そんな事が気になり、しかし、この小説にはぴったりのタイトルだなぁ、と感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿