2012年3月4日日曜日

揺れて/落合 恵子・著

2010年3月6日
夫が死んで1年の40過ぎの女性が、今までの専業主婦の立場から、女性として一人自立した生活を送り、やがて恋をするまでの話。
ネタばれじゃないのですが、なんとこの小説の全貌であります。今回は正直、辛口コメントになってしまいます。落合恵子先生、とても高名な作家ですが、今回初めて読ませて頂きました。何度途中で読むのを止めようかと思ったかしれません。
確かに、平凡な一主婦の女性が、自立するまでの様々な人との出会いから成長していく様を綴ってあるのですが、それが本当に平凡でつまらない。更に、私をいらだたせた事は、登場人物皆奇麗事、人間ができてる事です。有機無農薬栽培の野菜の話、環境問題、人間のあり方、人種差別、これらが矢継ぎ早に出てきて、しかも、まさに模範解答の連発。
私が嫌だな、と感じたのは、これらの「問題」をすべて文章で綴ってあり、これではまるで自己啓発本です。小説というのは、物語を通して、読者に考えさせる間接的であるからスゴイ!と感動するのではないでしょうか?

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