2012年3月4日日曜日

わだつみの森/濱岡 稔・著

2010年1月29日(金)
悪天候のため、列車の脱線、車の脱輪などで行く手を塞がれて、偶然出会った男女5人は、山を下り、自力で逃げる事に。暴風雨と山の急斜面を下る作業は熾烈を極め、全員憔悴しきっていた。そんな時、岬の突端に一つだけ明かりのともった洋館を発見し、救助を求めるのだが、、、、。
難易度の高さは、ブログ解説以来の高い3を着けさせていただきます。だってすごいよ、これ。文学の知識が会話のいたるところに飛び出す。エリューアル、マラルメ、セラフィタ、久生十蘭、小栗虫太郎、、、、ね、こんな作家の名前どうです?しかも、「例えばそれは、マラルメの何々の本の詩の一遍のようだ、おお!そうか、そうだったのか!」、、、とかいわれてもねぇ。そういった意味で、読みながら「こりゃ、お勧め度は1か、2だな」なんて考えていたら、後半の推理、謎解き、真犯人、などは、え!?みたいなからくりがあったので、すこしお勧め度回復の幻想推理小説です。

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