2012年3月4日日曜日

顔に降りかかる雨/桐野夏生・著

2010年2月1日(月)
第39回江戸川乱歩賞受賞作品。
ミロの友人耀子が、四千七百万円を持って行方をくらませた。そのお金は、耀子の恋人成瀬の事業回転資金だった。そして、成瀬はその金を親密にしている暴力団員の上杉からかりたのだった。上杉は1週間の期限を設け、ミロと成瀬に、彼らの命と引き換えに、耀子の捜索を迫ってきた。二人は反発しあい、猜疑心に満ち溢れながらも、耀子の探索に乗り出してゆく。その先に待つ意外な真実とは、、、、。
受賞作だけあって、よく練られたストーリーです。ネタばれになりますから、これ以上は申しませんが。また作風もおもしろく、個性的です。新宿近辺の都心中心の話で人間のアングラなところなどが随所にクローズアップされて、いわゆる都会に暮らす人々目線がよく描かれています。

0 件のコメント:

コメントを投稿