2012年3月4日日曜日

対岸の彼女/角田光代・著

2010年3月21日(日)
小夜子は、人となじむ事が苦手な面を娘あかりに見出し、焦燥感をつのらせていた。それは、本人がかつてそうであったため、ゆえのあせりであった。今の生活に満足はしているものの、苛立ちにも似た感情は日に日に増していく。そんな自分を変えたくて、働きに出る事を決意する。採用された会社は小規模会社であったが、同じ大学出身の同年の女社長葵とは、妙に馬があった。きさくで、開けっぴろげな性格な葵であったが、そんな彼女は、高校時代ある事件をおこしていた。
読み始めは、「はずれかな?」と思いつつ、読み始め、100ページくらいまでは、愚痴っぽくて、気分が暗くなりかけましたが、やはり後半は見事!ひきつけられました。思えば、前半は書いてある内容がいじめの話であったりしたので、暗くなってたんですね。まんまと作者の文章にしてやられていたのでしょう。

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